この年末年始も名瀬クリーンセンターには多くのごみが持ち込まれた(提供写真)
奄美市の名瀬クリーンセンター(大島地区衛生組合)は13日、2020年末(12月29~31日)と年始(1月4日)のごみ搬入実績をまとめた。可燃、不燃、粗大ごみを合わせた年末の搬入量は、前年比約58・3㌧少ない約344・7㌧と減少。年末は強い寒気が流れ込んだ影響で悪天候が続いたほか、新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり生活で日頃からごみを持ち込む機会が増え、通常の営業日に分散されたことなどが要因とみられる。
同衛生組合によると、昨年末3日間のごみ収集車両数は、一般と業者合わせて1267台で1日平均約422台。重量は前年比約14・4%減り、車両数も3日間で同191台減少した。
今年最初のごみ収集となった4日は、前年比13台増の179台が搬入。重量は約14・6㌧と、前年と比べて約6・7㌧増加した。
担当者によると、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い自宅で過ごす時間が増えた影響か、4~12月までの搬入量は前年比で647㌧と増加。日常のごみが増加するなか、年末搬入量の減少については「日頃から掃除をする時間が増え、年末に搬入する必要性が減った上、年末は天気が悪く気温が低かったことも影響したのでは」と分析した。
この年末年始もセンター内では、搬入する人で混雑する姿が見られた。主な原因は搬入の際の未分別で、段ボールの中にごみを混載していたり、新聞紙とチラシを一緒にまとめていたりと、その場で分別することで車は渋滞。受け入れていない蛍光灯(資源ごみ日に回収ボックスで収集)の持ち込みも多かったという。
また同センターでは現在、珪藻土=けいそうど=を使ったバスマットやコースターなどの製品全てについて受け入れを停止している。作業従事者に有害なアスベストが検出されたことが理由(厚生労働省発表)で、今後対応が決まり次第、同センターのホームページで発表するとしている。
問い合わせは、同センター電話0997―53―2969まで。