龍郷町幾里地区の「荒波龍美館」内に開設した移住ガイドセンター「住もうディ!」(右から森さん、間弓さん)
龍郷町は26日、同町幾里の宿泊飲食施設「荒波龍美館」内に移住ガイドセンター「住もうディ!」を開設した。2020年度着任した地域おこし協力隊の森まゆみさん(41)と間弓祐次郎さん(44)が相談員として常駐し、島外の移住希望者や島内外で空き家を探す人の相談に対面またはオンラインで対応。移住・定住の促進や、荒波地区の関係人口や居住人口増加を促し、町内全域の活性化を図る。
センター名は奄美の方言で「住もうよ!」を意味する。以前の移住相談窓口は同町役場企画観光課が担当していた。
森さんは同町の移住定住相談担当として福岡県から移住し、円集落に在住。「移住者の立場に立って、龍郷町の暮らしぶりや仕事のことを伝えられたら。子育て世代としても教育や福祉などの困りごとの相談に乗りたい」とあいさつ。移住相談件数目標は年間300件(20年度1月26日現在32件)とした。
間弓さんは空き家バンク担当。茨城県から安木屋場集落へ移住した。空き家バンク登録件数に対する相談件数の多さを紹介し、「明らかに需要過多」として「現在は移住希望者の方が足を運んで口コミで探す状態。空き家バンクの登録件数を増やしつつ、地域の文化や暮らしぶりを伝えて、移住者と地域住民の双方が住みよい町になるようサポートしたい」と意気込みを語った。目標とする空き家バンク登録件数年間5件(現在1件)とし、常に20件の空き家を紹介できる状態にしていきたいとした。
同町企画観光課・戦略プロジェクト推進室の小松大志主事は「専門の相談室ができることで、より地域に溶け込んだ移住を促進できると期待。また、国道沿いだけでなく、荒波地区の魅力を伝えるきっかけづくりになれば」と話した。
同センターの開館時間は午前10時~午後4時。定休日は水・木曜日。なお、相談は原則予約制。予約・問い合わせは電話0997(58)8843まで。なお、LINE(ID=100otmkh)での相談も可能。公式ホームページURLはtatsugo-iju.com。