油井小中学校の校庭で開花したアオノリュウゼツランを見上げる子どもたち
花茎の高さは3㍍ほど
大型のタンポポのような花を咲かせる
瀬戸内町 油井小中学校校庭で
高さ3㍍、一生に一度の美
育成に数十年かかり、生涯でたった一度しか咲かないとされる「アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)」が、瀬戸内町の油井小中学校の校庭で開花した。アオノリュウゼツランは多肉植物。葉がアロエのような形をしていてトゲがあるため、同校は安全面を考慮し撤去しようとしていた。その前に種類を調べたところ、珍しい植物であることが判明した。
葉に斑点があるものは「リュウゼツラン」、緑葉のものは「アオノリュウゼツラン」という。リュウゼツランの一種「アガベ・アスール・テキラーナ」の茎からとれる汁は、南米原産の蒸留酒「テキーラ」に使用される。
同校のアオノリュウゼツランは、地面に近い葉から約3㍍の茎が天に向かって真っすぐに伸び、先端にタンポポのような花(7㌢~10㌢)を複数咲かせている。花は約3週間前に開花を確認。11日現在、下部から枯れ始めている。
同校の岡野睦和さん(中2)は、「初めて見た花。きれい」と自分の身長の倍ほどある植物を不思議そうに見上げていた。
見学などの問い合わせは同校電話0997(72)0840まで。