大和村地域おこし協力隊委嘱式

伊集院村長(左)から村地域おこし協力隊の辞令交付を受けた中野香代さん

「農業振興に寄与を」
中野香代さんに辞令交付

 「果樹の村の農業活性化に貢献を」―。「大和村地域おこし協力隊委嘱式」が14日、村役場村長室で行われ、伊集院幻村長から中野香代さん(33)=湯湾釜在住=に辞令を交付した。任期は4月14日から来年3月31日まで。産業振興課に所属し、村の農業振興に向けた業務を担う。村では5人目の地域おこし協力隊となる。1年ごとに任期を更新、最大3年間の勤務が可能。

 中野さんは熊本市出身。鹿児島大学農学部生物生産学科卒、熱帯作物研究室に所属。卒業後、長野県の農業法人に2年余り勤務、熊本県玉名市にあるミニトマト栽培する会社などに勤務した経歴を持つ。

 委嘱式で伊集院村長は「村では実証農園の拡大を進めており、学んできたことを奄美の農業発展に生かしてほしい。産業振興課の職員と共に村の農業振興に寄与してほしい。心から歓迎する」などと述べ、期待を込めた。

 村によると、中野さんが移住相談に大和村役場を訪問したことがきっかけとなり、伊集院村長との面談を経て村地域おこし協力隊への採用が実現した。

 中野さんは「植物を育てることに興味があり、鹿大農学部に入学。在学中にアルバイトで農業の現場で働き、やりがいがあると思い、楽しかった」「亜熱帯地域の気候を生かした作物栽培、離島独自の作物栽培を楽しみにしている」と話したほか、「いろんな世代の村民との交流を楽しみにしている」と話し、笑顔を見せた。