昔のおもちゃ作り・遊び体験も

「子ども読書週間おはなし会」で昔のおもちゃづくり・遊び方チャレンジ交流も=24日、徳之島町立図書館

子ども読書週間「おはなし会&親子工作」 徳之島町図書館

 【徳之島】徳之島町立図書館(里光和恵館長)の「子ども読書週間おはなし会&親子で工作」が24日、町生涯学習セターホールであった。親子連れ約45人が集い、大型紙芝居やパネルシアターなどの上演を楽しんだほか、地域のシニア層を先生役に天然素材で創意工夫した昔のおもちゃ作りと遊びも体験した。

 子どもの読書活動への関心と理解、意欲を高める「子ども読書の日」(23日)および「子ども読書週間」(23~5月12日)の一環の啓発イベント。開会式で「楽しい本、ワクワク・ドキドキする本、分からない事を教えてくれる本。本をたくさん読むと、いろんな気持ちがいっぱい分かるようになります」(里光館長)とアピール。

 同図書館職員やボランティアたちによる大型紙芝居「こねこのしろちゃん」をはじめパネル、エプロンシアターの上演、全員参加の手話あそびでも盛り上がった。

 第2部「親子で工作(昔のおもちゃを作ろう)」の先生役には、亀津浜踊り保存会メンバー有志の亘(わたり)住男さん(73)ら8人が協力。竹やアダンの葉など材料集めにほん走し、手間の掛かるものは事前に作成して持参。その種類はシニア世代には懐かしい「ゴムてっぽう」や「竹の空気てっぽう」、「折り紙こま」、「風車(かざぐるま)」、「竹とんぼ」「水てっぽう」など多岐にわたった。

 「ゴムてっぽう」の射的に熱中していた首藤聖(ひじり)くん(神之嶺小5年生)は「とても楽しい。今度は自分の手で作ってみたい」。母結衣さん(33)も「(バーチャル)ゲームだと画面を見て指を動かすだけだが、逆に新鮮な感覚を覚えました」。伝道師役の亘さんらは「昔の子どもたちは自分たちで創意工夫し、小さなナイフ一本でいろんなおもちゃを作っていた。挑戦する心も伝えたい」と話していた。

 同図書館前のロビーでは23日から「本のリサイクル市」も開催中だ(30日まで)。