バス停とバスデザインをリニューアル

リニューアルしたバス停とバスデザインを前に笑顔のマットさん

「かわいい」「わかりやすい」反応も 宇検村

 宇検村はこのほど、村内バス停とバスのデザインをリニューアルした。同村地域おこし協力隊のマシュー・サイモン・プライド=愛称マット=さん(46)が担当。村をこよなく愛するマットさんは「バスは宇検村の自然を、バス停はわかりやすさはもちろん、余白を残し周囲の風景となじむようにした」と目を輝かせた。乗客からは「かわいい」「わかりやすくなった」などの反応があったという。

 今回のリニューアルは、バス停の老朽化がきっかけ。東京でブランディングの仕事に携わったマットさんが、村民やバス会社㈱しまバスの意見を聞きながらデザインを考案した。

 バス停は白地の余白を残し、「シンプルさ」と「わかりやすさ」をテーマに。村内全バス停(20か所)をリニューアルした。時刻表の下部にあるQRコードを読み取ると英語表示サイトにつながり、インバウンド(訪日外国人)にも対応する。また、今回のリニューアルと同時に、タエン浜海水浴場のバス停を創設、宇検森林事業所前の名称を古蘭に変更した。

 バスのデザインは8人乗りと13人乗りの2台に。下地に宇検村の海「ブルー」、山(植物)「グリーン」、太陽(夕日)「オレンジ」を象徴するカラーを採用。クワズイモと島バナナの葉、同村のイメージキャラクター「ウーケン」が描かれている。

 また、村内バス路線が一目でわかるルートマップと、マップがデザインされたポストカードも作成した。

 マットさんは「宇検村は自然や文化だけでなく、『人が宝』。バスを使って集落間を移動することで、各集落の『おば』や『おじ』と交流するきっかけになれば」とバスの利用を呼び掛けている。