島内の小中学校、臨時休業へ

連休明けの対応について話し合った参加者ら=知名町=

知名町クラスターで対策協
6日から3日間「収束の見通しつかず」

 【沖永良部】知名町で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、和泊、知名両町は5日、知名町商工会館で感染症危機管理沖永良部現地対策協議会を開き、島内の小中学校を6日から8日までの3日間、臨時休業すると決めた。同協議会の今井力夫会長(知名町長)は「感染経路がつかめておらず、収束の見通しがつかない」と述べた。

 会合には、役場や病院、消防、警察などの関係機関から約30人が参加し、今後の対応を協議した。

 新型コロナの患者を受け入れている医療機関の医師が感染状況を説明し「今後、治療が必要な人のみ入院してもらい、軽症者は自宅待機もしくは宿泊療養施設に入ってもらう」と話した。

 協議会によると、軽症患者の受け入れについては、島内の宿泊施設から10部屋(うち1部屋はスタッフ用)を宿泊療養施設として確保という。また、島内の医療機関で実施している感染の有無を調べるLAMP検査の希望者が増えているため、両町から4人ずつ医療機関へスタッフを派遣した。

 連休明けの学校運営について両町教育委員会は、感染者が広がっていることや感染経路が明確でないことなどから小中学校の臨時休業を決定。幼稚園やこども園は原則開所とし、保護者等に対して仕事を休むことが可能な場合、当面の間(知名町は15日まで)、登園を控えるよう要請する。

 沖永良部高校は、6日に関しては、8日に開催されるPTA総会の振替休日で休み、7日は通常通り登校予定。PTA総会は保護者の参集を取り止めて書面決議での対応を検討している。

 今月7、8日の両日に島内で行われる子牛のセリ市は感染対策を徹底して実施するとした。