「古仁屋中学校相撲部」の刺繍が施されたミニチュア化粧まわしを寄贈
瀬戸内町立古仁屋中学校(岩城靖一郎校長)は、今年7年ぶりに相撲部が復活した。これまでの輝かしい戦歴を知る卒業生で大阪府在住の義永忠孝さんは、朗報に接し、古仁屋でミニチュア化粧まわしを製作している重山こずえさんに、「古豪“古中相撲部”復活を目指して」と熱いエールと共にミニチュア化粧まわしの製作を依頼。約1カ月かけて、このほど完成。20日、義永さんの代理で、岩城校長らが待つ同中校長室で相撲部3人の部員に「古仁屋中学校相撲部」と鮮やかに刺しゅうされたミニチュア化粧まわしを寄贈。掲額は相撲道場へ飾られる予定。
同校長室には新1年生の重村鴻之介くん、龍山克真くん、益山虎大くんの3部員と瀬戸内町役場に勤める外部コーチの重村一人さん、福田鶴代町議らが、寄贈されたミニチュア化粧まわしの贈呈式に駆け付けた。
主将の重村くんは「うれしいです。ありがたいです。これを作ってもらったお礼に日々努力して全国を狙っていきます」と話し、重村コーチも「全国制覇という大きな目標に向かって、励みになります。伝統ある部が復活したので、みんなで頑張っていきたい」と語った。
義永さんは「奄美の精神文化である“スットグレ魂”の実践の場。新しい時代の人づくりに瀬戸内の顔として相撲が最も似合う」と、別表の通り、古豪・古仁屋中学校相撲部の輝かしい戦歴「全国中学校相撲選手権」を紹介している。
それによると戦歴は、中学校相撲部では「名門校」にふさわしい記録。昭和の時代に優勝・準優勝7回、平成の時代に3位4回。団体戦で連続入賞できることは「いかにチームワークが優れているかを証明」。幼稚園児から小学校の児童たちが相撲を楽しい遊びの一つとして、好きな子が多いのは、「子どもは宝」を物語る手本になる優秀な指導者に恵まれた環境にある。「団結心(スットグレ魂)の古仁屋」、「こども相撲日本一の古仁屋中学校」と説く。
復活した古中相撲部は来月13日、かごしま健康の森公園(鹿児島市)相撲場で開かれる、全国都道府県中学生相撲選手権大会鹿児島県予選で初戦に挑む。