手花部海岸に「ヘラサギ」飛来

西康範さんが撮影した「ヘラサギ」

くちばし左右に振り採餌

 全国的にもまれな冬鳥で、迷鳥とも言われる「ヘラサギ」が22日、奄美市笠利町の手花部海岸に飛来。同市名瀬の西康範さんが、しゃもじ状のくちばしで捕獲したエサを食べる、チャーミングな姿を撮影した。

 コウノトリ目トキ科。奄美野鳥の会『奄美の野鳥図鑑』によると、生息環境は干潟や河口で、全長は70~95㌢。特徴的なくちばしは黒く、先端が黄色、幼鳥は淡いピンク色味を帯びている。水中でくちばしを左右に振りながら採餌。泥質の海岸や水田などの湿地に渡来し、泥の中の小動物をエサとする。

 この日は小雨だったため、西さんは道路沿いに停めた車中から望遠レンズを用いて撮影。ヘラサギの成鳥1匹のほか、コサギの姿も確認したという。西さんは「大瀬海岸でクロツラヘラサギは何度か見かけたが、奄美でヘラサギを見かけることは少なく、今回初めて撮影した」と話した。