岡前小で「選挙出前授業」

岡前小6年生を対象にあった「選挙出前授業」(模擬投票)=24日、天城町

国や町のため、選ぶ目も養って… 天城町明推協

 【徳之島】「天城町明るい選挙推進協議会」(明推協、川村善良会長)主催の「選挙出前授業」が24日、同町立岡前小学校(田子山ゆかり校長、143人)の6年生25人を対象にあった。児童たちは選挙制度の仕組みなど講話と、県知事選を想定した模擬投票とを通して選挙への関心を高め合った。

 若年層の投票率の低迷が全国的課題となっている中、児童・生徒のうちから選挙への知識・関心を深めさせて、投票意欲を向上させることなどが目的。天城町では18歳選挙権施行(2016年6月19日)の年以降、町内の小中高1~2校ずつを対象に開いている。コロナ禍で昨年は中止、2年ぶりの開催に。

 岡前小の多目的室であった出前授業には町選挙管理委員会(松裕博委員長)の委員たちも協力。6年生たちは社会科授業の一環。町明推協の川村会長(76)は講話で、日本における選挙制度の歴史とともに、「国や町のためになる人(立候補者)を選ぶ目も養ってほしい。18歳になったら積極的に選挙に行きましょう」ともアピールした

 次ぐ模擬投票プログラムで、児童たちは、県知事選候補らの演説を想定したDVD(県選管作成)をまず視聴して主張や意見を判断材料にした。選管や明推進協委員ら投票立会人が見守る中、本物の投記載所(台)と投票箱も使って、意中の候補へ投票。開票・集計作業の模様、開票結果発表までを見届けた。

 社会科の単元と併せた初の投票体験に、6年生児童代表の磯野諒くん(11)は「だれに投票しようか迷ったり、ドキドキもしました。18歳になって、はがき(投票所入場券)が届いたら選挙に行きたいと思います」と話した。

 来月8日には同町立兼久小6年生(6人)を対象に行われる。