「しまむにサロン」スタート

方言で発表する参加者=知名町=

知名町中央公民館講座 方言の記録継承目指す

 【沖永良部】2021年度知名町中央公民館講座「しまむにサロン」が5日、同町中央公民館であった。地域住民9人が参加し、沖永良部方言を使った文章作りに挑戦した。

 方言の継承・記録を目的に3年前に開設。東京外国語大学の横山晶子さんと国立国語研究所の山田真寛さん、国際基督教大学の藤田ラウンド幸世さんの3人が講師を務める。今回は、新型コロナウイルス対策で会場と各講師をオンラインでつなぎ行われた。

 最初に、横山さんが危機言語について講話。言語消滅の危機から現在は公用語として使われるまでになっているイギリスのマン島語を紹介し、「言語の継承はとても新しくて格好いい営み。若い人に関わってもらいたい」と話した。

 方言を使って受講理由の発表が行われ、参加者は「島唄が好きで、その歌詞の意味を知りたい」「昨年、一昨年とこの講座を受講し、勉強すればするほど、方言の面白さに気付いた」と述べた。

 受講した知名町の勝間千津子さん(68)は「私は方言を聞くことも話すこともできるので、教え方を学んで島の子ども達に方言を伝えていきたい」と話した。

 講座は、来年3月まで毎月1回開催する。