交通死亡事故ゼロ継続

関係機関・団体と連携した交通安全運動出発式(資料写真)=徳之島署

伊仙町は3年5カ月「気を緩めず更新を…」
徳之島署管内

 【徳之島】徳之島署(末廣政春署長)管内の同島3町(人口約2万2629人)では7日夕現在、「交通死亡事故ゼロ」が916日(約2年6カ月)継続。伊仙町にいたっては1245日(約3年5カ月)に更新。同署は「関係者や住民のみなさん努力のおかげ。気を緩めずに記録更新を」と呼び掛けている。

 同署交通課によると、交通死亡事故(統計上)ゼロの町別の継続日数は、▽徳之島町(5月末人口約1万430人)が2018年12月2日に町内で死亡事故が発生して以降917日▽天城町(約5719人)も同年12月3日以降で916日▽伊仙町(約6480人)にいたっては同年1月8日以来1245日に更新。

 今回のゼロ継続初年(19年中)における交通死亡事故ゼロ(前年比マイナス4件・4人)の達成は、同管内ではじつに10年ぶりの快挙となっていた。悲惨な交通死亡事故の抑止に、同署を中心に地区交通安全協会や行政など関係機関・団体が連携。伊仙町にいたっては約3年5カ月間にわたってゼロ更新を続けている。

 一方、今年の交通事故発生状況(5日現在)を直視すると、人身事故は13件(前年同期比6件増)、負傷者16人(同9人増)に増えた。事故の特徴では「交差点での出合い頭の事故、特に主要道路の裏筋など小道が交差する小さな交差点での事故が多い」。そのため事故抑止への重点的取り締まりとして、一時不停止や信号無視違反、横断歩道の歩行者保護のための横断歩行者妨害違反など取り締まりを強化している。

 同署は住民に対しては、「早朝や夜間に出歩く際は必ず夜光反射材の着装を。横断歩道が近くにあっても利用しない高齢者が多いため、多少遠回りになっても横断歩道を利用。信号機のない横断歩道付近を通過する場合は歩行者がいないか必ず確認。歩行者がいる場合(ドライバーは)手前の停止線で一時停止、歩行者を安全に横断させて欲しい」(前野純也交通課長)と呼び掛けている。