(前列左2人目から)野村さん、星野さん、澤山さん3人の門出を祝った「新規就農者励ましの会」
地域農業の担い手にエール
奄美大島・喜界島地区の2021年度「新規就農者励ましの会」(大島地区農業改良普及事業協会など主催)が10日、奄美市名瀬の市農業研究センター会議室であった。関係機関や指導農業士ら17人が出席し、新たに就農した3人の門出を祝福しエール。地域農業の担い手としての活躍を期待した。
新たに就農したのは、野村貴徳さん(生産牛)=22歳、奄美市笠利町=、星野芳彰さん(パッションフルーツ、カボチャ)=42歳、同=、澤山里華さん(タンカン)=42歳、大和村=の3人。
大島地区指導農業士会の藤村秀久会長はあいさつで「今の農業は、AIやスマホの導入が始まった新たな時代。継続は力なり。信念を貫き様々なことに挑戦してほしい」と激励。県大島支庁農林水産部の中島博也部長は「奄美も世界自然遺産登録も控え、国内外から注目されるチャンスの時期。今後にどうつなげるのか。好条件を生かしてほしい」と期待を込めた。
自己紹介では、祖父の牛舎を継いで営農した野村さんが「何十年も続けられるよう頑張りたい」と抱負。星野さんは「ハウスを導入し、観光農園としても活用したい」。澤山さんは「見た目や大きさにもこだわり、(消費者に)買ってもいいと思われるものを作りたい」と述べるなど、それぞれの夢や目標が語られた。
3人には関係組織の紹介があり、研修計画なども説明。先輩らからは「困ったことがあったらいつでも相談してほしい」など呼び掛けられた。