地域で島の環境考えたい!

北高生の呼びかけで行われたビーチクリーン=12日、赤木名海岸

ビーチクリーン、集落散策も 大島北高

 奄美市笠利町の大島北高校生徒が呼びかけ企画した「ビーチクリーン」が12日、同町の赤木名海岸であった。SNSや、あまみエフエムで情報を聞いた約50人が参加。赤木名集落散策や、城跡を巡り、赤木名海岸を清掃した。

 北高生徒と奄美の海をきれいにしませんか?―。情報処理科の4人が「世界自然遺産の登録前だからこそ、地域の人と一緒に奄美の環境を考えたい」と考案。企画した同校3年の當原美羽さんは「たくさんの方に世界自然遺産や環境に興味をもってもらってうれしい。ビーチクリーンだけでは物足りないと思った。集落歩きと、シマ口講座を企画し、お願いした」と趣旨を説明した。

 この日は、午後4時に赤木名海岸に集合。丸田一仁さんをガイドに前田川沿いの赤木名集落を散策。赤木名城跡で概要の説明があった。約40分の散策後、赤木名海岸へ戻り、今里信弘さんをガイドにシマ口講座が行われた。講座後、参加者は、漁港方面に向かって、砂浜を歩きながらごみ拾い。流木やガラス、プラスチックを回収した。清掃後、生徒たちは「奄美の海岸をきれいに出来てうれしい」と喜んだ。

 ビーチクリーンに参加した、世界環境サミット奄美支部の羽利英治支部長(39)は「学生たちが島に対し、何かしないといけないという気持ちをサポートしたい。学生サミットがあるので連携していきたい」と語った。

 北高では授業の一環として、地域を知り学ぶ「総合的な探求の時間」を実施。1年生は学び、2年生は探求活動、3年生は実践、発表。12グループ(大島紬、シマ口、世界自然遺産など)から選択出来る。

 生徒たちは、ビーチクリーンの成果を、7月14日に学内発表会でパワーポイントを使って発表する。