市議会一般質問

新型コロナワクチン 集団接種は10月まで予定
高齢者約1万3700人分を確保

 奄美市議会6月定例会は18日、一般質問を続開、竹山耕平(自民党奄美)、奥輝人(自民)、橋口耕太郎(公明)の3議員が登壇した。新型コロナウイルスのワクチン供給状況については、5月までに25箱(約2万9000回分)、6月に15箱(1万7500回分)のワクチンの配分が見込まれることから、65歳以上の高齢者約1万3700人全員が2回接種可能なワクチンの確保に目途が立ったことが報告された。奥議員の質問に答えた。

 ワクチンはすべてファイザー社製で、配分の内訳は医療従事者用が7箱(約8000回分)、高齢者用33箱(約3万8000回分)となっている。ワクチンセンター(奄美文化センター)で実施している集団接種については、10月までを予定、医療機関などでの個別接種については現在、大島郡医師会などと開始時期について調整中とした。

 2020年度のスポーツ合宿の実績については、竹山議員が質問。新型コロナウイルスの影響のなか、70チーム、744人が来島。選手や監督、コーチを含めた延べ宿泊人数は8033人だったことが報告された。来島の際は、奄美大島の警戒レベルに沿った感染対策を行うなど対応した。

 市内の小中学校の全児童生徒(約4000人)に一人1台のタブレット端末を配備するGIGAスクール構想については、竹山議員と橋口議員が質問。現在、学校での学習などでの活用が行われていることが報告された。今後、家庭に持ち帰って利用する際、家庭にネット環境がない児童生徒についても、「不利益が出ないよう努めたい」とした。また、不具合や損傷などが発生した場合の補償の在り方などについて質問があり、市教育委員会は「今後、故障などへの保険の適用も含め、費用負担の在り方を検討したい」などと答えた。

 7月に予定されている世界自然遺産の登録については、橋口議員が質問。世界自然遺産登録決定後、世界遺産ツアーなどを観光商品化、新型コロナ収束後を見据え、ふるさと納税の返礼品として検討を進めていることを明らかにした。