和泊町シルバー人材センター

放課後児童クラブについて学ぶ受講生ら=16日、和泊町=

高齢者の活躍推進
放課後児童ク補助員育成へ

 【沖永良部】シルバー人材センターの会員を対象にした「放課後児童クラブ補助員講習会」が16、17日の2日間、和泊町防災拠点施設やすらぎ館であった。和泊、知名両町から14人が受講し、放課後児童クラブの現状や指導員の仕事内容などを学んだ。

 人手不足分野における高齢者の就業推進を目指す「高齢者活躍人材確保育成事業」の一環で、県シルバー人材センター連合会と和泊町シルバー人材センターが主催した。講師は、霧島市在住で青葉児童クラブ主任支援員の田間美沙緒さんが務めた。

 1日目は、放課後児童クラブの役割や指導員の仕事について講話。田間さんは「クラブの施設は、独立した建物や児童館内、アパートなど様々で、保護者の就労状況も多様。指導員は個々の実態に即しながら保護者や子ども達と生活を作っていく必要がある」と話した。

 また、クラブ運営における課題として▽クラブで働く若者の処遇改善▽労働時間が不規則―などを挙げ、「全国どこのクラブも人手が足りない。職員をサポートするためにもシルバーの力が必要」と呼び掛けた。

 2日目は、クラブ内での安全対策や楽しい絵本の読み聞かせ方などを指導した。

 参加した知名町の伊藤義久さん(62)は「子ども達の成長には、いろいろな年代の人との触れあいが必要だと感じた。祖父母の代わりとして頑張りたい」と話した。