喜界町「出産祝金」支給始まる

出産祝金を手に隈崎町長と池田さん、思さん家族(提供写真)

健やかな成長願う 4人対象に初の贈呈式

 4月1日付けで出産祝金支給条例を施行した喜界町は1日、町内で新たに生まれた新生児4人を対象に初の祝い金を贈った。役場研修室であった贈呈式では隈崎悦男町長が「おめでとう」と目録を手渡し、次代を担う子どもたちの健やかな成長を願った。

 条例は新たな子どもの誕生を祝い、次代を担う子どもたちの健やかな成長と児童福祉の向上を目的に制定。財源にはふるさと納税事業を充て、今年度1300万円の予算を計上した。

 祝金の支給は、同町住民で1年前から住所を有し、かつ今後6カ月以上の定住が見込まれる人が対象。第一子が10万円で、以降1人生まれるごとに10万円を上乗せし、第五子以降は一律50万円の祝い金が支給される。

 初支給の対象となったのは、池田芽生ちゃん(女、第3子、父・良樹さん、母・ゆう美さん)、思千晴ちゃん(男、第2子、父・将太さん、母・美樹さん)、野間暖也ちゃん(男、第3子、父・弘也さん、母・智恵子さん)、野間想也ちゃん(男、第4子、同)の4人。

 贈呈式には、池田さんと思さん家族の2組が出席。祝金を受け取った思さんは「育児は出費が多いのでありがたい。出産や子育てに対する支援があると、島に移住することを考えている人の後押しになると思う。三人目も頑張りたい」と喜んだ。

 なお同出産祝金では、併せて乳児の紙おむつなどの購入費も助成。乳児1人につき月額5千円の助成券が1歳になるまで毎月届けられる。