大勝小、泰明小とオンライン交流

モニター越しに泰明小と交流する大勝小5年の児童たち

泥染めと柳染め 染め物を縁に心通う

 龍郷町の大勝小学校(前田浩之校長)で2日、東京・銀座にある泰明小学校との交流授業があった。5年生16人が教室と東京をオンラインで結んでモニター越しに交流。児童らは学校で取り組む「泥染め」と「柳染め」の染め物を縁に、互いの伝統文化に心を通わせた。

 授業は「総合的な学習の時間」の一環。和装販売店・㈱銀座もとじ(東京都中央区)を営む同校卒業生の泉二弘明代表が橋渡し役になって、2017年から交流を続けている。

 泰明小学校では、学校で育てている柳の木から煮出した染液を使った「柳染め」を泉二代表の提案で1998年から実施。泥は奄美大島産を使用。交流では互いの染色体験の様子などを伝え合ってきた。

 大勝小児童らは、銀座や交流の歴史を学習し、事前にビデオメッセージなども届けた。この日は、㈲前田紬工芸の前田圭祐さんを講師に泥染め体験し、泰明小とのオンライン交流に臨んだ。

 児童らは、互いの染め物から好きなものまでをモニターを通して質問。「奄美の泥は粒子が細かいため生地を傷めない」「銀座に来たらカレーを食べて」など交流を深めた。

 大勝小の小牧仁郎くんと勝山未来さんは「にぎやかに交流できて楽しかった」「柳染めもしたい」「銀座にいきたい」などとご満悦。担任の南千明教諭によると、交流を記念したサプライズプレゼントも計画中だという。