奄美地方梅雨明け

快晴の空の下、大浜海浜公園の海を楽しむ親子(3日正午ごろ)

さあ、世界自然遺産の夏だ!

 鹿児島地方気象台は3日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。太平洋高気圧に覆われて概ね晴れており、向こう1週間も引き続き太平洋高気圧に覆われて晴れる日が続く見込みであることから、梅雨明けしたとみられる。

 昨年より17日早く、平年(6月29日ごろ)より4日遅かった。今年の梅雨入りは5月5日ごろで、梅雨明け日を含む梅雨の期間は60日間、過去最長だった昨年の72日間よりは短かった。このところ雨続きだったが、ようやく青い空を見ることができた。

 名瀬測候所によると、梅雨期間中(速報値)の降水量(平年値)は、名瀬1037・5㍉(689・1㍉)▽笠利757・5㍉(600・2㍉)▽喜界島575・5㍉(502・5㍉)▽古仁屋752・0㍉(615・6㍉)▽天城784・0㍉(553・0㍉)▽伊仙636・5㍉(535・0㍉)▽沖永良部606・0㍉(490・4㍉)▽与論島571・0㍉(457・8㍉)で、各地で平年値を上回った。

 気象庁によると、この日の奄美地方の天気はくもりのち時々晴れ。奄美市名瀬の最高気温は32・8度で気温30度を超える「真夏日」を記録した。奄美市名瀬の大浜海浜公園では、地元住民や観光客らが久々の太陽を求めて、にぎわった。

 子ども3人を連れて沖縄からキャンピングカーで遊びに来たというアメリカ人男性(38)は「天気予報を確認して来た。この海はごみが少なくてきれい。とても楽しめた」。茨城県から来たという男性(45)は「初めて奄美に来たが、エメラルドグリーンで茨城の海とは大違い。今度はサーフィンをしにまた来たい」と笑顔で話した。ヨガ教室の帰りにお弁当を持って来た名瀬在住の女性二人組は「久々のいいお天気なので、遊びに来た。海を見ながらの食事は最高!」。息子(12)と一緒に泳いでいた、霧島市から来た男性(58)は「梅雨明けで青空も広がり、清々しくて気持ちいい」と海を満喫していた。

 同測候所によると、向こう1週間の天気予報は、概ね晴れ時々くもり。高気圧に覆われて晴れる日が多く、平年並みの暑さが続くと見込んでいる。世界自然遺産登録の可否が決まるのは、7月下旬。“アツい夏”になりそうだ。