児童らに漁具を紹介する現役漁師の関根さん(右)=和泊小学校=
島の漁業を知ろう 和泊小
【沖永良部】島の漁業を知るための特別授業が6月29日、和泊小学校(福元哲勇校長)であった。小学6年生40人が参加。講師を務めた現役の漁師から、島でとれる魚の種類や漁の方法を聞いた。
児童の職業意識を高めることが目的。講師は、和泊町在住で漁師歴38年の関根博和さん(58)が講師を務めた。
関根さんは、過去13年間の漁獲量や漁師数の推移をグラフで説明。漁師数(沖永良部島漁協の正組合員数)は、2008年の45人から昨年は33人に減っていることや、漁獲量も08年から徐々に減少していることを伝えた。
授業では、漁の様子を動画で紹介。子ども達は、釣り上げられた体長1㍍を超すキハダマグロやソデイカを見て「大きい」「すごい」と声を上げていた。このほか、漁の方法や漁具の説明もあった。
関根さんは、自分の漁場を地図で示しながら「仕事ができる範囲が広いので、そのぶん漁師の入る余地もある。将来、漁師になりたいと思ってくれたら」と語った。
6年の福田晴琉さん(11)は「魚が好きなので漁師になりたい。仕事内容を詳しい聞くことができて良かった」と語った。