大和村防災センターで行われた同村の21年産スモモ出荷反省会
選果場での選果選別でも全体に小玉傾向だった
大和村は5日、2021年産スモモの出荷反省会を同防災センターで開いた。村内の総生産量は前年比37㌧増の約40㌧で、前年と比べ回復はしたものの、過去40年では6番目の低さ。品質も2L・L主体の小玉傾向で、大玉率も6%と低かった。
同村産業振興課によると、21年産の選果期間は5月29日~6月16日の19日間。生産量の内訳は、選果分28・2㌧(A品21・7㌧、B品7・1㌧)、名瀬中央青果出荷分6・3㌧、自家消費・個人販売分約5㌧。春先は数年ぶりの満開で生産量回復への期待も大きかったが、着果は園地によって差がつき、鳥害や生理落下も例年以上に多く、生産量は伸び悩んだ。
A品の階級別では、2Lが42%、Lが45%と大半を占め、大玉率は前年比26%減の6%と大きく低下。原因には、▽市場出荷や個人販売などの影響▽不作や摘果不十分▽管理不足―などが挙げられた。
会では、村内生産者や役場職員など約40人が出席し、出荷・選果報告や表彰を行った。伊集院幼村長は「一大産地として来年こそは100㌧を目指したい。一人ひとりの努力が必要。協力して頑張ろう」などあいさつ。来年以降の安定生産に向けては、適正管理や家庭選果の徹底とともに「お礼肥料をしっかり行ってほしい」など呼び掛けられた。
なお同村スモモの総生産量は18年が65㌧、19年が16㌧、20年が3㌧。1990年代は100~400㌧で推移していたが、2010年を最後に100㌧には届いていない。
各表彰者は次の通り(敬称略)。
▽総出荷量 ①森満彦(1518・4㌔)②市田実孝③仁島さおり▽大玉率(3L基準) ①納紀博(35・8%)②仁添隆徳③川畑英作▽A品率 ①伊集院てるよ(98・4%)②時善富③中島秋彦