菊池校長を囲んで、5年生の山田ゆうりさん(右)、岡崎さんとアオノリュウゼツラン。あと1週間はまだたのしめそう
笠利町の緑が丘小学校
来年に創立60周年を迎える奄美市笠利町の緑が丘小学校(菊池悟校長、児童22人)の校門脇に60年に一度、花を咲かせるといわれているアオノリュウゼツランが花を咲かせ、登校する児童たちの目を楽しませている。
6月のある日、毎朝の登校時に子どもたちとのあいさつを交わしている校長のもとに3年生の宮下千樂さんが、2~3㍍伸びた花茎を見つけ「先生、これはリュウゼツランなのでは」と話しかけてきたのが、ランに気が付くきっかけに。
花茎はそのあともにょきにょきと伸び、3カ月ほどで7~8㍍に達し花芽らしいものも見えてきた。
ネットなどでも調べ、「これは間違いないと確信した」と菊池校長。話題になると、うわさを聞きつけ、崎原集落から90代の母親を連れてきた家族や、名瀬からも来訪者が。珍しい花を一目見ようと来校、学校がにぎわっている。
同校では、野鳥観察に取り組んでおり、「身近な生物に興味を持つことで、植物の変化にも気が付いたのではないか」と菊池校長は話している。
この日撮影に協力してくれた3年生の岡崎瑠夏さんは、「私は人生であと3回は見ることができると思う」と話した。