2年連続中止が決まったショチョガマ(2019年の祭りの様子)
平瀬マンカイ、住民のみで開催へ 秋名・幾里運営委
龍郷町の「秋名・幾里集落運営委員会」は22日夜、秋名コミュニティーセンターで会合を開き、9月15日(水)に予定していた国の重要無形民俗文化財に指定されている「秋名アラセツ行事」(ショチョガマ祭り、平瀬マンカイ)開催について協議した。2集落区長ら関係者によると、その結果、いまだに収束の状況が見えず大きな社会問題化が続く新型コロナウイルス感染症防止対策の観点から「ショチョガマ」は、2年連続の中止を決定し、「平瀬マンカイ」は、秋名・幾里2集落住民のみで開催することを決めた。
会合には秋名集落の成海博文区長、幾里集落の隈元信一郎区長、2集落住民、「秋名アラセツ行事保存会」(窪田圭喜会長、会員43人)メンバーが出席した。
「ショチョガマ」は、秋名・幾里地区の田袋を見下ろす山の中腹に建てられた片屋根のこと。ショチョガマでは、多数の人々が密になって祭りが執り行われることから、新型コロナ防止のため、今年も中止を決定。ただ、「早朝の祈りの行事についてはやってほしい」との要望があり、祭場にのぼり旗を立て、「秋名アラセツ行事保存会」の窪田会長らが豊作等を祈願する予定。
同日午後4時ごろから行われる予定の「平瀬マンカイ」は、2集落住民のみで開催する。一昨年まで終了後に行っていた「八月踊り」もしない予定。「報道陣は祭場で撮影できる」としている。