奄看オープンキャンパス

先輩学生と実習を体験する参加者ら

入学へイメージ膨らむ
島内外高校生40人が学校体験

 奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文学校長)で24日、オープンキャンパスがあった。入学を考えている高校生ら約40人が参加。施設や授業を見たり、先輩学生の指導で実習を体験したりと、あこがれの介護や福祉での学びにイメージを膨らませた。

 看護学科、こども・かいご福祉学科の2学科で開催。千葉県や宮崎県、鹿児島県本土など島外在住の高校生20人を含む約40人が保護者らと参加した。

 参加者らはホールで、学科や学校生活について説明を受けた。学校側は、100%を誇る国家試験合格率や日本で唯一看護と保育が学べる学校であることなど、恵まれた環境をアピール。修学制度や市と連携した支援制度などの説明もあった。

 こども・かいご福祉学科の見学ツアーでは、教室を訪れ読み聞かせを学ぶ授業を参観した。手遊び歌の実習では先輩学生から「初めは恥ずかしいけど、自分も楽しんでやってみて」といったアドバイスも受けていた。

 薩摩川内市在住で鹿児島城西高校3年の木練彩夏さんは、子どもと関わる専門的な知識を身につけたいと祖母が暮らす奄美でオープンキャンパスを体験。「進路はまだ迷っているけど、実際に一度体験したかった。海もきれいで楽しく学べそう」と話していた。

 同校によると、前年はこども・かいご福祉学科(定員40人)が定員割れ。本土志向やコロナ禍で島外の入学を断ったことなどが影響したとみられる。

 なお、オープンキャンパスは来年3月までに9回を予定。次回は8月25日の予定で、問い合わせは、同校電話0997―54―9111まで。