公立高生徒募集定員策定に向け、奄美大島・喜界地区の説明会が開かれた
県教委高校教育課は26日、奄美市名瀬の奄美会館で県公立高校の2022年度生徒募集定員策定に関する説明会を開いた。大島学区内の奄美大島・喜界島地区の学校機関や自治体関係者など約90人が参加。募集定員の発表(10月上旬予定)を前に、高校を取り巻く状況を共有した。
大島学区説明会は26・30日の2日間行われ、26日は奄美市会場に奄美大島・喜界島の各自治体から教育長や担当部署のほか中学校・高校担当者、PTA関係者が参加。30日は群島南部3島を対象に、徳之島会場で開催される。
主催した同課が来年度募集定員策定までの流れを説明。7月10日から進路希望調査を実施しており、8月中旬に調査結果を公表、10月上旬に募集定員発表の予定。(1)中学卒業者数(2)進路希望調査の結果(3)学区内の状況(4)学校の状況―という多様な視点で総合的に判断し、定員を策定していくと説明した。
20年度県全体の中学卒業者数は1万4831人(20年5月1日現在の在籍者数)で、受検倍率は0・78倍。大島学区の卒業者数は920人(同)で、募集定員1120人(28学級)に対する受検倍率は0・57倍、充足率は0・60倍にとどまっている。
22年3月、県全体の中学校卒業予定者は前年度から332人増えて1万5163人。大島学区は1020人で、前年比100人増となる見込み。来年度募集定員策定に向け、県教委は今後の中学卒業生減少と、それに伴う受検倍率、充足率の対応を課題に挙げている。
同課の貴島邦伸参事は「生徒数が減少して小規模化すると、授業のあり方、学校行事、部活動などに影響をきたす。できるだけ地元の公立高校を選んでほしい」と述べた。