英語でコミュニケーション  知名町

海ごみ問題について考える子ども達=知名町エラブココ=

海ごみテーマに小中学生20人参加

 【沖永良部】国際的なコミュニケーション能力を育てようと「English Green Camp」(知名町教育委員会主催)が5、6日の2日間、同町エラブココであった。町内の小中学生20人が参加。クイズやグループディスカッションを通して、英語に親しんだ。

 毎年夏休みに実施している英語合宿。今回は、島の課題である「海ごみ」を題材にSDGs(持続可能な開発目標)について考えた。

 講師は 地域おこし協力隊の地下智隆さん(26)やインターンで訪れた県外の大学生、町内の英語教諭らが務めた。

 授業では、1950年から現在までに海洋プラスチックごみがどの程度増えているかをクイズ形式で答えたり、ごみがどの国から流れてきたのかを確認したりした。

 グループに分かれた子ども達は、海洋ごみが増えている理由と、減らすために何ができるか、ディスカッションを開始。「ポスターを作ってごみを減らすよう呼び掛ける」「紙芝居で海の現状を伝える」などのアイデアを出すと、実際に制作して英語でプレゼンテーションした。

 知名中2年の益山みちるさん(13)は「英語で考えをまとめるのは難しい。海ごみ問題は身近なことなので、減らすための方法をみんなで話し合えて良かった」と話した。

 合宿中は、プラスチックごみを出さない取り組みも行われ、昼食時に提供された弁当箱はサトウキビのバカスを原料にしたものが使用された。