「世界自然遺産にふさわしい環境を」

悪天候下で「秋利神キャンパスパーク」園地内などの美化奉仕作業を展開した関係者=7日、天城町

 

 

官民連携で美化奉仕作業
天城町、秋利神公園など

 

 【徳之島】「世界自然遺産の島にふさわしいきれいな島に」―。天城町建設業光和会(豊村友二会長・24社)や同町役場課長会職員、同町議会議員ら3者合わせ約80人は7日、同町南部にある町公園「秋利神(あきりがみ)キャンパスパーク」と県道「天城大橋展望所」の除草作業などを展開。安心安全の確保と〝世界の宝〟にふさわしい環境づくりに一役買った。

 町内建設業者の組織「光和会」では毎年、トライアスロンIN徳之島大会(徳之島3町共催)のコース沿線の安全対策と美化、町夏祭り「あまぎ祭」の会場設営など奉仕作業を継続。だがコロナ禍で両イベントは2年連続中止に。代わりに、昨夏は町内観光地やダム敷地を、今年は秋利神キャンパスパークなどを対象にした。

 台風の影響を受けた悪天候下、光和会の関係者は大型重機やトラックなど持参で約45人が終日奉仕した。午後1時からは町役場課長会や管理主管課(建設課課)職員ら約20人、町議ら約14人も呼応。土砂降りの雨にうたれながら除草作業などに汗を流した。

 ずぶ濡れで草刈り機を操作していた光和会の豊村会長(66)は「夏休み前に予定したが台風で延期に。せっかくの施設(公園)が荒れ放題だともったいない。世界自然遺産登録にも絡めた利活用を考え、行政での運営が厳しければ民間委託も考えるべき。世界自然遺産の島にふさわしい環境づくりに今後も協力したい」。

 トライアスロン会場美化奉仕にも協力している同町議会の柏井洋一議長(67)は「年1、2回程度、町シルバー人材センターに委託しているが追いつかないようだ。(雑草の繁茂は)ハブが出る恐れもあり、子どもたちが安全に遊べたらいい」と話していた。