「米寿」記念写真を贈呈

福山敏裕会長(左)から「米寿記念写真」贈呈を受け感謝した稲井信孝さん

奄美市社協 3地区の応募者134人に
赤い羽根共同募金の助成金活用

 奄美市社会福祉協議会(福山敏裕会長)地域福祉課は6月、赤い羽根共同募金助成金活用事業「米寿写真贈呈」の応募者を募集した。対象は1934年4月2日~35年4月1日生まれの市民。「祝 米寿記念写真を撮りませんか!」と募集した結果、8月1日現在で名瀬地区82人、笠利地区50人、住用地区2人の合計134人の市民が応募した。写真業者に依頼した米寿記念写真が出来上がったことから社協職員が8月1日から8日にかけて各世帯へ配布した。

 同社協地域福祉課担当の山田隆之さんによると、笠利地区では約30年前から「米寿写真贈呈」を行ってきたが、名瀬地区、住用地区では今年度から初めての取り組みとなる。

 同社協は、赤い羽根共同募金の助成金を活用してこれまでに無料法律相談、子育てサロン等を実施してきた。その一環として今回は「米寿記念写真贈呈」を企画。「豊かな地域(シマ)づくりに多大な功績を残してこられた、米寿を迎える方々へ長寿の祝いと感謝の意を表するために、記念写真の撮影と贈呈を行う。この取り組みを通して共同募金の地域還元について、住民の方々へ実感していただき、共同募金のさらなる周知を図り、募金額の向上につなげることも目的として実施する」としている。

 8日、福山会長が応募者への直接贈呈を行った。名瀬の長浜中央自治会集会場で贈呈式があり、福山会長が長浜町在住の稲井信孝さん(87)へ額に入った「米寿記念写真」を贈った。

 稲井さんは、長年にわたり長浜中央自治会活動、長浜中央寿会(65歳以上が会員)活動に尽力してきたほか、高齢者福祉対策の会合(市高齢者福祉課職員や社協職員、地域住民が参加)に参加し、アイデアを提案、協力してきたという。米寿写真贈呈を受けた稲井さんは「これは一生の人生最後の大切な宝物だと思います」などと感謝した。