徳之島パワーを発信

勇壮な鼓動とパフォーマンスで魅了した「黒潮太鼓」(上)と「結シアター手舞」(下)=8日、徳之島町文化会館

伝統・創作の7組が出演
徳之島町で奄美パーク夏祭り

 【徳之島】県奄美パーク開園20周年記念「奄美パーク夏祭り~シマジマだより(徳之島)~」の舞台発表が8日、地元の徳之島町文化会館であった。島唄や和太鼓演奏、中高生ら島口ミュージカル集団のダンス、島口漫談などのステージを約300人が満喫。その模様は、動画サイトを通じ同パーク(奄美市笠利町)イベント広場など全国に配信した。

 同夏祭りは、奄美群島の島々をテーマに各伝統芸能などを輪番で披露し合い交流している恒例行事の一つ。通常は奄美パーク(イベント広場)が会場だが、新型コロナウイルス対策の移動自粛に配慮して初の地元発表に。観客数も事前に整理券(無料)を発行し、固定席定員の約半分に制限した。

 「祝・世界自然遺産登録」も併せて掲出したステージでは、伊仙町を中心に結成30年の和太鼓集団「黒潮太鼓」(佐倉功一代表)一行の勇壮なパフォーマンスと鼓動で開演した。

 天城町を中心に島内の中高生らが引き継いでいるミュージカル「結シアター手舞(てまい)」一行20人の「手舞の空」などダイナミックな舞踊ダンス。エイサーでアレンジした「徳之島闘牛太鼓」一行。また、風刺も交え会場を爆笑の渦に巻き込んだ東三彦さん(徳之島町)や、ベテラン唄者・中島清彦さん(天城町)の味わい深い島唄の披露など計7組が出演して楽しませた。

 それぞれの持ち味で観客たちを楽しませた「徳之島パワー」は、動画サイトを通じ奄美パークの大型画面でも紹介された。