余剰ワクチン融通へ

大和村、奄美市へ800回分

 集団ワクチン接種を終え、個別接種を進める大和村はこのほど、2回目の接種を終えてもワクチンに余剰分が発生する見込みとなったことから、近隣自治体に譲ることを決めた。融通先は、奄美市などが運営する接種会場。ファイザー製ワクチン約800回分を届ける。

 高齢化率が高いことなどから、県内でも先行して接種を進めてきた大和村。7月4日には集団接種を終え、1日現在で65歳以上87%、12~64歳72%が2回の接種を済ませ、現在は12歳以上を対象にした個別接種を残すのみになっている。

 ワクチン融通は、希望者すべての接種を終えても約800回の余剰分が発生することから譲渡を決めた。融通にあたっては島内の自治体に相談。同村は「有効期限(9月30日)もあることから、効率化を図るために調整した」と話している。

 県は現在、市町村間での需給の調整を進めており、県に事前の報告があれば、市町村間で直接やりとりする方法も容認している。

 県によると、7月29~30日にかけては知名町と和泊町の余剰分約2340回分が徳之島町に渡された。担当者は「ミスマッチをどう解消していけるか、市町村と連携しながらしっかり対応したい」と話している。