県内感染147人、 奄美6市町は22人

新型コロナ 病院クラスター11人
群島の自宅待機約150人

 県は23日、新型コロナウイルスの感染者が新たに147人確認されたと発表した。県内の新規感染者数は21日まで5日連続で200人を超えていたが、22日以降、2日連続で200人を下回った。また、霧島市の飲食店で、同日までに11人が感染する県内57例目のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。奄美関連では、徳之島町の9人が最多で、ほかに奄美市、喜界町、天城町、伊仙町、与論町の6市町で計22人の感染を確認。うち、徳之島町の徳之島徳洲会病院で発生したクラスター(感染者集団)の感染者が11人増え、51人。同町の飲食店クラスターが1人増え、38人となった。

 奄美関連の新規感染者は▽奄美市1人(30代男性)▽喜界町2人(10代未満と30代女性)▽徳之島町9人(10歳未満~70代男女)▽天城町8人(10歳未満~80代男女)▽伊仙町1人(40代男性)▽与論町1人(90歳以上女性)。うち、徳之島町の7人と天城町の3人、伊仙町の1人は同病院のクラスター、徳之島町の1人は飲食店のクラスター関連だった。

 奄美関連の感染者21人(鹿児島市発表の喜界町1人を除く)のうち、医療機関に入院しているのは5人で、2人が宿泊施設で療養、14人が自宅待機となっている。

 県内では、新型コロナの感染拡大で医療機関や宿泊療養施設に入れず、自宅待機となっている人が急増しており、県が23日に明らかにした医療圏ごとの概数によると、奄美群島では約150人が自宅待機となっている。これは、鹿児島市の約700人に次いで、県内2番目に多い。

 奄美関連の22人のほかに感染が確認されたのは、鹿児島市78人、霧島市13人、日置市8人、薩摩川内市6人、南さつま市4人、鹿屋市と出水市がそれぞれ3人、志布志市、伊佐市、いちき串木野市が各2人、姶良市が1人。

 感染者は県内17市町のほか、県外3人を合わせ計147人。県確認の68人のうち16人の感染経路が分かっていない。奄美関連の感染経路不明者はいなかった。

 累計の感染者数は計6922人。22日現在、396人(前日比12人増)が医療機関に入院、うち重症者は4人(同1人増)。宿泊施設の療養者は259人(同4人増)。自宅待機者は、1263人(同46人増)となった。