町誌編さん事業スタート

事業スケジュールなどを確認した第1回歩み編さん事業審議会=和泊町役場=

和泊町、23年度刊行へ

 【沖永良部】第1回和泊町の歩み編さん事業審議会が31日、同町役場会議室であった。審議会委員ら14人が参加し、編さん作業の流れや事業スケジュールを確認した。2023年度末に刊行予定。

 同町では、町制施行80周年記念事業の一環として、今年度から町誌編さんに向けた「和泊町の歩み編さん事業」に取り組んでいる。事業期間は23年度まで。現町誌については民俗編が1984年、歴史編が85年に刊行されている。

 審議会は町長の諮問機関として、歩み編さん委員会(委員23人)や町文化財保護審議会、おきのえらぶ島観光協会、役場担当課などの代表者ら11人で構成。年2回ほど開催し、編さん事業の計画や進捗状況について審議、決定事項を町長に答申する。会長には同町議会の永野利則議長が選ばれた。

 あいさつに立った前登志朗町長は「後世に残り、町民にとって身近な町誌になってほしい」と述べた。

 事務局によると、町誌の大きさ(版組)はB5版で検討。内容は▽考古学の成果から見える和泊町▽中世期▽近世期▽近現代▽町制施行以降▽自然―の6項目。現在、年代や産業などの分野ごとに18人の執筆者が決まっている。事務局は3人体制で、中央図書館1階の郷土資料室に設置する。

 質疑では「CDや電子媒体での頒布はできないか」「自然編は知名町を含めた島全体として捉えてよいのか」などの意見が出た。