出産祝い金を贈呈した伊集院村長(左)と、受け取った川下さん家族(2日、大和村役場)
川下さん夫婦に出産祝い金「すくすく育って」
大和村は2日、第三子が誕生した同村大棚の川下光さん(39)、亜里寿さん(30)夫婦に、出産祝い金を贈呈した。祝い金を手渡した伊集院幼村長は「3人の子育ては大変だと思うが、夫婦で助け合い頑張って。村の制度を使いながら、お子さんがすくすく育つことを願っている」と激励した。
同日交付対象となったのは、7月18日生まれの瑛士朗くん。第一子の花ちゃん(3)と第二子の一之進くん(2)も交付式に立ち会った。亜里寿さんは「上の二人は(瑛士朗くんの)お世話をしようと、取り合いになることもある」とほほえましいエピソードを語った。
祝い金の贈呈に対して夫婦は「とてもありがたい。将来の学資金として貯金したい」と感謝した。
同村では人口流出や出生率低下に対応するため、2004年から同制度を開始。第一子20万円、第二子30万円、第三子50万円が交付される。このほか中学生までの医療費無料化や、村内保育園で0歳児の受け入れと無料保育を始めるなど子育て支援の施策を打ち出している。20年度10月からは、村内の菓子販売店と連携し、0~1歳児を持つ親や、出産を控えた母親が月に一度集い、ストレス発散や情報共有を行う「ベビーカフェ」を始めたという(先月は新型コロナウイルスの影響で中止している)。