3年生と一緒にダンスる教員たち
応援の部で最優秀賞を飾った金久地区
大島高校(黒木啓二校長)は5日、創立120周年記念第72回体育祭を2年ぶりに開催した。今回は新型コロナウイルス感染症対策を行い、保護者など来場者の人数を制限。プログラムも地区男女の100㍍走、200㍍走、同俵運搬リレー、学年ごとの集団演技、最後に応援合戦が盛り込まれ、青空の下、午前中だけの行事となった。
開会式あいさつで黒田校長は「コロナ禍での学校行事をどうこなしていけるか見えてきた。安全対策実施と接触を伴う種目を減らし、密を避けるプログラムとした。一昨年体験した3年生には物足りないかもしれないが、思う存分やって楽しみましょう。感染拡大につながらないよう気持ちも引き締めて」と終了後の自制も語った。
2年生の田代豊秀生徒会長は、「コロナ禍でできることを先生たちに感謝したい。精いっぱい楽しみましょう」と語り、3年生で選手宣誓を行った島名康生さんは「オリンピックやパラリンピックに勝るとも劣らない体育祭にしていこう」と高らかに宣誓。「島口ラジオ体操」で準備運動を行い、競技が進められた。
100㍍走を皮切りに各種目が行われ、全校生徒による集団演技では、3年生のダンスに教員も混じって見事
な踊りを披露した。6地区による応援合戦では、いずれも陣形や拍子を変える太鼓に合わせてきびきびとした応援を披露。金久地区が最優秀賞を飾った。
黒木校長は、全員での大きな拍手を促し「見事な体育祭だった。
若さの躍動する動きに感動。この後の行動もお互い気を付けよう」と講評。応援で優勝した金久地区団長の向直太郎さん(17)は「最優秀賞は団員のおかげ。先輩から引き継いだコンセプトを続けてきた。声を出せない制限や郊外練習が禁止され、広い場所が確保できなかった。2カ月半ぐらい効率よく少ない練習を頑張った」と、コロナ禍での辛さも語った。
来賓の丸田卯禮男安陵会会長は、「2年続けて中止になったら、応援団も伝統として引き継げていけなくなるのではと心配していたが、実施されて安心。指導者の心意気に感謝。コロナを吹き飛ばすような教職員と生徒たちの一体感に感激した」と熱く語った。