12~15歳のワクチンスタート

ワクチン接種に訪れた児童生徒(奄美ワクチンセンター、11日午後1時半ごろ)

 

奄美市、龍郷町 10月16日まで毎週土曜に
初日は約250人が接種

 

 奄美市と龍郷町の12歳~15歳を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が11日、奄美市の奄美ワクチンセンター(奄美文化センター)で始まった。午後1時から接種の受付が開始され、保護者に付き添われた児童生徒が次々と会場を訪れた。接種を終えた中学生の保護者からは「学校での感染も心配なので、接種が始まってよかった」といった声も聞かれた。

 この日は事前予約した約250人が1回目の接種を受けた。接種を終えた金久中1年の男子生徒(12)は、「緊張したけど、痛みはなく終わったのでほっとした」と話し、父親は「10代の感染が増えているので、接種することにした。副反応が少し心配だが、地域には高齢者も多いので接種できてよかった。2回終えるまでしっかり感染対策をしたい」と話し、朝日中2年の女子生徒は「クラスでも接種を受ける人がかなりいる。感染を防ぐためには必要と思った」と話し、母親も「学校での感染リスクを抑えるためにも接種することにした」と話した。

 両市町では10月16日まで毎週土曜日に優先接種枠を設けている。対象となる児童生徒は奄美市が約1140人、龍郷町が約240人。両市町では事前に対象者にワクチン接種の意向調査を実施しており、約7割の児童生徒が接種を希望しているという。

 ただ、意向調査後、島内では10代の感染者が増加したこともあり、接種希望者が増える可能性もある。奄美市新型コロナワクチン推進室は「事前調査で希望しなかった児童生徒も接種は可能。一般の集団接種日程で予約することもできるので、安心して予約してほしい」と話している。

 優先接種枠は、▽9月11日(2回目10月2日)▽同18日(同9日)、▽同25日(同16日)―の3日間で約960人。同推進室によると、既に11日と18日の予約は埋まっているものの、25日については余裕があるほか、優先枠以外での接種も可能。同推進室は「専用コールセンター(電話0997―52―1479、平日午前9時~午後5時)に相談してほしい」と呼び掛けている。