奄高で2年ぶり体育祭

最後の種目、学年対抗リレーでは男女が懸命にバトンをつないだ

 

 

台風、コロナ乗り越え青春刻む
無観客、時短も11競技で躍動

 

 

 県立奄美高校(宇都尚美校長、生徒383人)の「第52回体育祭」が11日、奄美市名瀬の同校第2グラウンドであった。大会は2年ぶりも、台風14号の接近に伴い日程を前倒しで開催。生徒らは、台風やコロナ禍の困難を乗り越え躍動、体育祭ができる喜びを全身で感じながら、青春の1ページを刻んだ。

 昨年は台風10号の接近に伴い中止。今年も台風14号の影響を考慮し、12日の予定を1日前倒し。またコロナ禍の中、感染対策をして保護者などの観客を入れず、あまみエフエムの協力を得て、大会はラジオで生中継。競技数も大幅に減らし午前中のみの開催になった。

 テーマは「百花繚乱~美しく咲く一人一人の華~」。競技は学年対抗で、11プログラムを実施。生徒らは晴れわたる天候のもと元気にグラウンドに入場し、正々堂々ともてる力を競った。

 競技は100㍍走で開幕。男子全員による「高校生体操」では、仲間同士、練習不足を感じさせない息の合った力強い動きを披露。恒例、女子の「八月踊り」では、「みちびき」や「奄美小唄」など8曲、しなやかな踊りで魅了した。

 この他、「長縄」や「綱引き」など定番競技でも熱戦。最後は男女入り混じった学年対抗リレーが行われ、抜きつ抜かれつのレースに大きな声援が送られた。

 3年の大山苑華団長は「去年も中止だっただけに、できたことはいい思い出になった。みんな最後まで粘り強く誇れる大会になった」と笑顔。宇都校長は「生徒らの躍動する姿には感動した。学校、生活の一場面として残すことができてよかった」と話した。