動画で世界自然遺産PR

「魅力発信のきっかけに」
鹿銀、よかど鹿児島大型スクリーン

【鹿児島】鹿児島銀行は9月から、本店のある鹿児島市金生町の商業施設・よかど鹿児島の大型スクリーン=写真=で世界自然遺産に認定された奄美大島や徳之島などのPR動画を放映している。

同行大島支店が発案した。7月に自然遺産に認定されたものの、コロナ禍の人流抑制などで地域振興にはつながっていない。大規模な集客イベントなども開催自粛が求められる中、コロナ終息後の来島者増につなげたいと、企画した。

鹿児島県や奄美大島自然保護協議会に協力を要請。自然遺産の紹介、啓蒙などの内容を盛り込んだ約1時間の動画を作成し、9月13日からよかど鹿児島1階の大型スクリーンで午後1時と4時の2回放映。15日からは鹿児島空港にある同行所有のモニターと全支店のロビーTVで16分間の短縮バージョンを放映している。

「よかどの施設自体が鹿児島をはじめとする南九州の魅力を発信する場所になっている。奄美の魅力を発信するきっかになるのでは」と同行総務部の森丈幸副調査役。お昼の休憩がてら動画を鑑賞していた市内在住の大久保フサ子さん(86)は「屋久島には行ったことがあったけど、奄美にはまだ行ったことがない。貴重な自然は守っていかないと」と話していた。