九州高校野球 9日興南戦

エース大野の投球に注目が集まる

iphoneアプリ(左)、アンドロイドアプリ(右)

「自分たちの野球」やり切れるか?

【鹿児島】第149回九州地区高校野球大会第3日は9日、鹿児島市の平和リース、鴨池市民、両球場で準々決勝4試合がある。大島は平和リース第1試合(午前10時開始予定)で興南(沖縄1位)と対戦する。

大島は休養日の8日、鹿児島市の鹿児島高グラウンドで午前中に約2時間の練習。大分舞鶴(大分2位)との2日間の死闘を制し、4強入りをかけた大一番を控えていたが、部員32人全員が参加して「普段の大高グラウンドでやっているのと同じ練習をやった」と帯同している奥裕史コーチ。全員でキャッチボール、フリー打撃で打ち込み、残り時間は各自で自主練習をして汗を流した。

興南は春夏連覇の実績もある甲子園常連校。今チームも県大会6試合で65打点を挙げた爆発的な得点力が持ち味だ。4番・盛島は九州大会初戦の日章学園戦(宮崎2位)でホームランを含む2打点を挙げるなど前評判通りの活躍。先発の1年生左腕・平山は完封した。大島としては過去の沖縄遠征で度々練習試合を組み、我喜屋優監督を奄美の野球教室や指導者講習の講師に招待するなど、何かと縁のあるチームである。

「相手はビッグネームだけど、まずは自分たちの野球をしっかりやることが大事」と奥コーチ。「エース大野が試合を作る」「打たせた打球を処理する」「打ってつなぐチーム打撃」「要所でバントを決める」など、自分たちがやるべきことをやり切れるかが勝敗を大きく左右する。「これまで大野に頼りっぱなしだった。今度は打線が打って援護したい」と武田涼雅主将。大野は2日間で346球を投げた。「1週間500球以内」の球数制限があるため、残る球数は154球。準々決勝が今大会のラスト登板になる可能性が高い。連戦の疲労もある中で、興南の強力打線にどのような投球をするか、注目したい。

試合の模様はKKB鹿児島放送の動画アプリ「KAPLI」でライブ配信される予定。ダウンロードはQRコードで。 (政純一郎)