円滑化へ火災防ぎょ訓練

井根町で火災消火訓練をする消防署隊

早朝、井根町の消防活動困難地区で
消防本部

 大島地区消防組合消防本部は14日早朝、奄美市名瀬井根町で火災防ぎょ訓練を行った。名瀬消防署、奄美市消防団、県LPガス協会奄美支部、井根町自治会などが参加。火災時の消防署隊と消防団との連携体制などを訓練。参加住民には初期消火方法や避難方法などを説明した。

 訓練は、火災による被害を最小限にとどめるために消防署隊の初動体制、消防団隊との連帯を確認し消火活動を円滑に行えるよう備えることが目的。

 小雨の中、消防活動困難地域である井根町23~26番地で実施。木造住宅から火災発生を想定、住民による通報と初期消火の確認後、消防隊と消防団隊はホースを延ばし放水、消火活動訓練を行った。参加した約30人の住民は隊員の機敏な動きに見入っていた。

 隊員による消火訓練後、参加者らは井根公園に移動。隊員から消火器の使用方法の説明と、取り扱い訓練を行った。参加した貴島茂子さん(72)は「この地区では久しぶりの消火訓練。親子2人が亡くなった火災もあるので、防災への意識が高まった」と話した。

 永田隆樹消防長は「火災発生時は、住民の初期消火と迅速な通報が重要。この訓練で再確認できたと思う。署も消火活動を効果的かつ円滑にできるよう、日々訓練を積み重ねたい」と、雨の中参加した住民に感謝を述べた。