大高野球部凱旋 準優勝を報告

九州大会準優勝を報告する大島高校野球部

「島民の応援、声援が力に」

 第149回九州地区高校野球大会で快進撃を続け、堂々の準優勝に輝いた大島高校野球部が14日早朝、フェリーで凱旋=がいせん=帰郷した。港には安陵会や学校関係者、保護者らが拍手で選手らを迎えた。

 武田涼雅主将は「奄美からたくさんの応援、声援に感謝したい。みなさんのおかげで九州大会で準優勝することができた。決勝戦では悔しい思いをした。甲子園に向けて勝てるよう一生懸命練習に取り組む」と準優勝を報告。

 塗木哲哉監督は「九州大会決勝まで上がる目標を果たすことができた。目に見えない力を感じた。来年1月にセンバツ選考の発表があるが、まだ確定ではない。十分、自覚しながら準備したい。全国に通じる人間性を野球を通して育てる」と意気込みを語った。

 九州大会初戦、雨で再試合となった大分舞鶴に競り勝ち、準々決勝は強豪、興南をエース大野の完封でセンバツ有力となる4強入り。準決勝の有田工戦は5点差を持ち前の粘りで逆転。決勝は序盤に大量リードを許す展開に立たされたが諦めない大高野球で追い上げを見せた。

 投打にわたり活躍した大野稼頭央さんは「12日ぶりの帰郷にほっとした。決勝までこれたことはいい収穫。決勝で全国レベルの打線と戦い、力負けしないようパワーアップしないといけない」。島民からの大声援について「学校、スタンドの応援が一人ひとりのモチベーションにつながった」と話した。

 「甲子園でベスト8」を目標に、自力で甲子園を合言葉に、日々厳しい練習に取り組んできた選手たち。センバツ大会の出場校選考会は来年1月28日に行われる。