議場に美しい吹奏楽の音色を響かせた朝日中吹奏楽部
議場に吹奏楽の音色響く
「3年生、最後の思い出になった」
10月に名古屋市で開かれた全日本吹奏楽コンクールに九州代表として出場し見事、銀賞に輝いた奄美市立朝日中学校吹奏楽部(顧問・橋口通教諭、部員14人)の演奏会が27日、開会中の奄美市議会の本会議場であった。市議や安田壮平市長ら市幹部職員らが見つめるなか、部員らは童謡メドレーのほか、「島のブルース」や「NHK2020ソング」として嵐が歌った「カイト」の3曲を演奏、議場に美しい音色を響かせた。
演奏前には平野愛海部長(3年)が、「離島からの出場ということで、移動など様々なハンディがあったが、市民の皆さんの支援のおかげで銀賞を獲得できました。感謝の気持ちを込めて演奏します」とあいさつ。高額となる楽器の運搬費の一部助成などの支援があったことに感謝した。
演奏が始まると、議場内には、ユーフォニウムやフルート、クラリネットなどが奏でる美しい音色が響き渡り、議場に集まった議員や市職員、傍聴席の市民らも静かに聴き入っていたい。
西公郎議長は「議場でこんなに素晴らしい演奏を聴くことができて良かった。少人数とは思えない迫力と音色に感動した」と話し、安田市長も「部員のチームワークの良さを感じさせる素晴らしい演奏だった。議会や市役所をより多くの人に身近に感じてもらえる機会にもなったと思う」と話した。
演奏を終えた平野部長は「緊張したけど、楽しく演奏できた。3年生全員そろって演奏できるのは最後になるかもしれないので、とてもいい思い出になりました」と笑顔で話した。
奄美群島の学校が同コンクールに出場するのは44年ぶりで、多くの学校が上限の50人近い編成のなか、13人の最少人数での銀賞獲得は快挙。