「環境守れる大人に」

東郷さん(手々小5年)かごしまこども環境大臣任命式

 【鹿児島】第16期かごしまこども環境大臣の任命式・環境サミットが27日、県庁であった。県内の小中学生9人が大臣に選ばれ、奄美関係では手々小(徳之島町)5年の東郷千広さん=写真=が選ばれた。

 環境問題や保護活動に関心を持ってもらうため、県内の小中学生を対象に、日頃の環境保護活動への取り組みなど未来の自分に当てた「環境レター」を募集。小学校25校595人、中学校16校1828人から応募があり、優れた内容だった小学生6人、中学生3人の9人が大臣に任命された。

 式では塩田康一知事から1人1人に任命証が手渡され、塩田知事が「鹿児島は豊かな自然に恵まれた場所。次の世代に引き継ぐためにも皆さん1人1人の行動が大事になります」と激励した。

 サミットでは子どもたちが日頃取り組んでいる活動や疑問に思うこと、やってみたいことなどをそれぞれ報告。東郷さんは「徳之島の海の汚染について、多くの人たちに伝えていきたい」と話した。

 近所の海岸に漂着物などのごみが散乱していて、海岸清掃に取り組んだことが環境問題に関心を持つきかっけになった。日頃つけている「クリーン日記」には節電や節水など、毎日の環境保護への取り組みをチェックする項目が18あるが「毎日全部をクリアするのは難しい」と痛感。「全部クリアして環境を守れる大人になりたい」という思いを「環境レター」につづった。