感染拡大の中で共通テスト

大学入試共通テストを3日後にひかえた大島高校

15、16日に大島高校で 防止対策、万全に整える

新型コロナウイルスの猛威的な感染拡大の中、2022年度大学入学共通テストが15、16日の2日間、全国677会場(前年度681)で行われる。県内は14会場で実施し、大島地区唯一の会場となる大島高校(奄美市名瀬)は、島内7校の生徒が利用。本番を3日後にひかえた同校は、コロナ感染防止対策を万全に整えている。与論高校は移動時間の短い沖縄県の名桜大学での受験になる。

離島校、不安抱えながら移動

共通テストは、大学入学志願者を対象に基礎的な学習達成度とその能力を把握するために、各大学が大学入試センターと協力、同一期日に同一試験問題により実施するもの。

国公立・私立を含めた大学が708校、専門職大学が7校、短期大学が149校の計864校(前年比8校増)が共通テストを利用する。志願者は全国で53万367人。

大島地区の現役生志願者数は330人(前年比16人減)。高校別内訳は、▽大島251人▽喜界9人▽大島北6人▽古仁屋3人▽徳之島26人▽樟南二8人▽沖永良部13人▽与論14人―となっている。

会場となる大島高校は、濃厚接触者も含まれることから生徒たちの不安の色は隠せないという。永迫正毅教頭は、「個人での感染防止対策の徹底を呼び掛け、会場となる校内は大学入試センターと協力し、万全に整える」とした。

島外での受験になる喜界・徳之島・樟南二・沖永良部の生徒たちは感染リスクを伴っての移動になる。また沖縄本島に渡る与論高校生たちは、拡大する感染症に不安を抱きつつも、淡々と共通テストに取り組んでいるという。学校側は生徒に、▽外出しない▽外出の際は人と接触しない▽マスクや手洗いなどの基本的な感染対策の徹底―などを指導、集中して実力を発揮するよう呼び掛けている。

大学入試センターは、新型コロナ感染防止対策のガイドラインとして、▽座席の1メートル間隔の確保▽マスク着用の義務付け▽発熱・咳などの症状や濃厚接触者のための別室の用意▽1科目ごとの換気(10分程度)―などを各会場に示している