伊仙町議選

スムーズに行われた伊仙町議選の開票作業=23日午後8時すぎ、同町中央公民館ホール

新議員14人決まる 投票率89・81%
現職11人・新人3人が当選
永田氏がトップ当選、女性議員も誕生

【徳之島】任期満了に伴う伊仙町議会議員選挙は23日に投開票され、現職11人、新人3人(女性1人)が当選を果たした。定数14に対して現職11人と新人4人の計15人が立候補し、コロナ禍と農繁期をぬった草の根選挙にしのぎを削ってきた。投票率は89・81%で前回選を0・43ポイント上回った。開票作業もスムーズに行われた。

18日に告示された同町議選。各陣営は「子や孫に誇れるまちづくり」や「公正公平な夢ある町づくり」などスローガンも掲げて精力的な選挙戦で支持を求めた。従来型の地縁血縁を支持基盤に、少ない浮動票層の支持を積み上げ、「250票以上」とも目された安全圏内入りを目指して少数激戦を繰り広げた。

投票は午前7時―午後6時まで町内8カ所で一斉に行われた。あいにくの空模様の下、投票率は午前10時現在で19・64%(期日前投票込み48・73%)。午後2時同は45・45%(同74・54%)。最終的には89・81%と前回選(89・38%)を0・43ポイント上回った

開票の結果、現職の永田誠氏(42)が515票を獲得してトップ当選。新人の女性候補・井上和代氏(57)は、2000年8月執行の町議選(のちに選挙無効)に立候補して実質的な同町初の女性議員が輩出されて以降22年ぶりの女性議員の誕生となる。

町選管は新選良14人への当選証書付与式を24日午前10時から町議会委員会室(役場)で開く。新任期は2月3日から始まる。4日に初議会(臨時会)を開き正・副議長選や各常任委員会など議会構成を予定している。

当日有権者数5248人(男2677人、女2571人)。投票者総数4713人(男2424人、女2289人)で投票率89・81%(男90・55%、女89・03%)。有効投票総数4679票、無効34票。