大島、2度目のセンバツ

8年ぶりの甲子園出場が決まり喜びいっぱい帽子を空へ投げる野球部員ら

「エンジョイングベースボール」でベスト8以上
大島高校

 第94回選抜高校野球大会(3月18~30日までの13日間、兵庫・阪神甲子園球場)の出場校を決める選考委員会が28日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれ、県立大島高校(奄美市名瀬)の出場が決まった。2014年の第86回選抜大会「21世紀枠」で初出場した以来、8年ぶり2回目の出場。県内離島の高校が甲子園に一般枠で出場するのは春夏通じて初めて。選考理由にチーム一丸の勝負強さで九州大会準優勝したことが高く評価された。組み合わせ抽選会は3月4日に行われる。

 午後3時45分ごろ、日本高等学校野球連盟から出場決定を伝える電話を受けた同校の黒木哲二校長は報道陣約40人が見守る中で「謹んでお受けいたします。」とお礼の言葉。

 和親館多目的ホールで黒木校長から、野球部員や保護者らが見守る中、出場決定の報告が行われた。

 野球部員らは体育館横のヒカンザクラの前に移動。ガッツポーズの記念撮影後、監督、部長らを胴上げし、8年ぶり出場の喜びを分かち合った。

 決定を受けて塗木哲哉監督は「非常にうれしい。この8年間、甲子園でベスト8に入ろうと言い続け、思い続けながらきた。今回、挑戦権を得たことがすごくうれしい。自分たちのエンジョイングベースボールが出来るよう、この2カ月頑張りたい」と意気込みを語った。

 武田涼雅主将は「甲子園が決定して非常にうれしい。保護者や地域の方々へ感謝を伝えたい」と述べ、「実感はまだないが、甲子園でしっかり自分たちの野球を出せるよう頑張る」と表情を引き締めた。

 大野稼頭央副主将は「決定してほっとしている。憧れの甲子園球場で試合が出来るので悔いのないようにしたい。甲子園では島で一緒に戦ってきた仲間と大高らしいプレーをしたい」と話し、ピッチングについては「自分の魅力の直球とカーブの緩急で臨む」と自信をのぞかせた。