ゲームを通して楽しく学ぶ

ゲームづくりを通して楽しく真剣にプログラミングを学んだ名柄小中学校の児童たち

 

名柄小中 プログラミング出前授業
宇検村

 

 宇検村の名柄小中学校(迫田尚久校長、児童生徒10人)で3日、プログラミング能力検定協会による出前授業が行われた。講師に、iTeen奄美ティダモール校教室長の原永秀浩さんを招き、小学校3年生から6年生までの4人の児童らが参加。担任の教諭らも見守る中、簡単なゲームを題材にしたプログラミングの基礎を学んだ。

 同校によると、2020年度の小学校のプログラミング教育、21年度の中学生の同教育が必修となる約5年前からICT教育を開始し、オンラインを利用した他校との授業を実施していたという。児童生徒へのタブレットの配布は、21年度に一斉に行われた。

 授業は、3・4時限目を利用し、休み時間を挟みながら行われた。ゲームづくりを通して楽しめる内容で、「ひめいちご」「ロココ」「ダイスン」などの擬人化されたキャラクターを通し、順次処理、条件分岐、繰り返し、並列処理、角度といったプログラミング概念を学んだ。

 また、プログラミングの方法のみならず「半角/全角キーでは押すたびに切り替わるので、半角にしたい場合は、『F10』キーを押せばよい」などといった、大人にも役立ちそうなキーボード操作の基本も交えて進められた。

 今回の出前授業の内容は、同協会の4段階あるプログラミング能力検定のレベル1で、小学校、中学校で学ぶ内容にあたる。授業を終えた児童たちは同校で14日から20日の間に、同検定を受験する。

 原永さんは「小中学校でプログラミングが必修となっているが、学校側の体制が整っていないなど、大半が模索中なのが実情。しかし、名柄小の児童はわかりが早く、優秀だと感じた」と語った。

 授業に参加した5年生の内田翔己(とき)くんは「たくさんのプログラムのコードが紹介され、最初は難しそうに思ったが、簡単で(プログラムが)やりやすかった。楽しい授業だったが、検定に向け頑張りたい」と話した。

 なお、同協会は引き続き、奄美市の芦花部小中学校への出前授業も予定している。