和泊、知名両町で バレイショ出発式・出荷協

がんばろう三唱する関係者ら=知名町あしびの郷・ちな=

高値取引で推移 目標出荷量の達成誓う

【沖永良部】2022年産バレイショ「春のささやき」出荷協議会が6日、知名町あしびの郷・ちなであった。農家や関係者ら約50人が参加。今期の目標に掲げた和泊町出荷量4800トン(前期実績3566トン)、知名町出荷量3250トン(同2693トン)の達成を誓った。

各町でバレイショ出発式を行った後、両町合同で出荷会議を開催。新型コロナウイルス対策で出席者を制限し、島外の関係機関はオンラインで参加した。主催は、JAあまみ知名事業本部園芸振興会と和泊町園芸振興会、両町JA事業本部。

会でJAあまみ知名事業本部園芸振興会の久本和秀会長は「今年産も昨年に続き高値取引で推移している。天候に左右されるが、創意工夫して早めの掘り取り作業に努めてほしい」とあいさつ。

続いて、「かごしまの農林水産物認証制度」の伝達式が行われた。今回で17回目の認証。

今期の生産状況は、和泊町の生産者数が294人で栽培面積は328ヘクタール(前年比40ヘクタール減)。知名町は生産者数270人、栽培面積247ヘクタール(同21ヘクタール減)。

病害虫発生状況について和泊町の担当者は「冷蔵種子ほ場は12月下旬の暴風で茎葉の損傷が見られ、特に冷蔵ホッカイコガネは肥大期に影響を受け、収量減と小玉傾向になることが予測される」。知名町の担当者は「一部ほ場で軟腐病の被害も見られるが、昨年に比べると大幅に改善している」などと説明した。

JA鹿児島県経済連による情勢報告もあり、競合産地の北海道は不作で、長崎も天候の影響で収量が減少しているとした。

決意表明で和泊町園芸振興会の北原茂敏会長が「定時、定量、高品質、安心安全を合い言葉に生産出荷していく」と述べ、関係機関に協力を呼び掛けた。最後にがんばろう三唱で気勢を上げた。