島口継承の取り組み紹介

「シマユムタを伝える会」の保宜夫会長(右奥)、鈴木るり子事務局長(右)から話を聞いた「あまみエフエム」スタッフ

あまみエフエム「方言の日」に特別番組

「うがみんしょーらん!」―。あまみエフエムは、大島地区文化協会連絡協議会(事務局・県大島支庁総務企画課)が「方言の日」と定めた18日、奄美市名瀬末広町の末広市場ディ!放送所で方言の日特別番組「ふとぅばの日」を放送した。午後1時半から2時間半放送。大島地区文化協会連絡協議会の事務局、島口継承に取り組む「シマユムタを伝える会」メンバーらを招き、これまでの取り組みを紹介したほか、住用中学校と中継を結び、奄美小学校の教諭を招いて学校での島口学習の取り組みを聞いた。

あまみエフエムによると、2月18日には毎年、特別番組を放送している。

特別番組の司会は、あまみエフエムの渡陽子さん、東蘭さんの2人が務めた。最初に登場したのは、県大島支庁総務企画課の下青木省吾さん。大島地区文化協会連絡協議会が衰退しつつある奄美方言を保存・伝承していくことを目的として2007(平成19)年度から2月18日を大島地区の「方言の日」と定め、広報・啓発活動を行い、過去に方言マップ、リーフレットを作成し、21年度は啓発ポスターを作成したことを紹介した。啓発ポスターの中にある「龍郷町のハートロック」については、方言で紹介した。また、奄美で行われた「方言サミット」などについても紹介した。

続いて登場したのは「シマユムタを伝える会」の保宜夫会長、鈴木るり子事務局長。保会長は「(仕事の関係で)30年間奄美を離れていた。伝える会には島口の勉強がてら入会した。シマユムタ劇、シマユムタ大会、シマユムタ発表会などがあった」などと話し、歴代会長、役員を紹介した。宇検村生勝出身の鈴木事務局長は「伝える会への入会を何回も勧誘されたが、何回も断った」「伝える会の昔のメンバーには、元気なシルバーがいて懐かしゃ。くいぐいとした島口を使っていた」などと話していた。