大島 23日明秀日立戦

投打のカギを握る大野(左)と西田(右)

「いつも通りの投球」大野
「しっかり分析して」西田

第94回選抜高校野球大会第5日は23日、阪神甲子園球場で3試合がある。大島は第2試合で明秀日立(茨城)と対戦する。

初戦を前日に控えた22日は午前中に室内練習場で2時間、打撃練習で汗を流した。9日に関西入りしてから、練習試合で打撃の調子は今一つだったが、調整期間に入って上がってきたという。「あとは実際の試合で打てるかどうか」と小林誠矢部長はカギに挙げていた。

コロナ対策のため、滞在期間中は練習以外で基本宿舎から外出できない生活が続いている。最初はストレスに感じていた選手もいたが、だいぶ慣れて午前中練習、午後は宿舎で対戦相手の研究や甲子園の試合を観戦するなど、それぞれ工夫を凝らして過ごしているという。

エース大野稼頭央は大会前の練習試合で関西の強豪相手に4試合ほど投げた。「ピンチは作っても失点は少なく安定していた」と塗木哲哉監督。大野自身も「積極的に打ってくるのでやり辛さはあったが、抑えられたことで自分の投球は通用すると自信になった」。対戦相手の明秀日立は関東大会覇者で打力のあるチームだが「県大会や九州大会のように、守備からリズムを作っていつも通りの投球を」と意気込んでいた。

塗木監督がキー選手に挙げていたのは捕手で4番の西田心太朗。相手については「ほぼ全員が警戒する選手」と引き締める。攻守の要の仕事ができるかどうかのカギは攻守いずれも「相手をしっかり分析して見極めること」と挙げていた。打撃面では相手投手がどのカウントでどのボールを投げてくるのか、守備面では相手打者1人1人の特徴など、しっかり頭にたたき込み「みんなを引っ張っていきたい」と闘志を燃やしていた。(政純一郎)