賞状を手に川越くん(左)と山村教諭(フレーム内は川越くんの縮小絵「夕日に照らされる漁船」※本作品は八つ切りサイズ)
県図画作品展 「大熊漁港の夕景」画題に
2021年度県図画作品展(県教育委員会など主催)で、奄美市名瀬の朝日中学校美術部2年・川越陽詩くんが中学生部門で最高賞に当たる県知事賞に輝いた。校内審査で選ばれた各校代表によるコンクールで、県内約800校が応募。栄えある賞を勝ち取った川越くんは「家族や先生、友達が大騒ぎで今でも信じられない。びっくりしたけどうれしい」と喜んでいた。
コンクールは美術教育の充実・発展を目的に開催しており、今年で72回目。県内の幼保、小中、特別支援学校の児童生徒を対象に、県内約800校が選りすぐりの優秀作品1点ずつをエントリー。小学高・低学年、中学の3部門(幼保、支援学校は適宜選出)で審査し、46作品の特別賞などを選んだ。
川越くんの作品は「夕日に照らされる漁船」。光入り混じる大熊漁港の夕景を画題に、色鮮やかな水彩画を八つ切り用紙に描いた。絵は夏休みに描き、「上手いだけでなく、絵の魅力にあふれている」(山村涼子美術教諭)として同校の代表作品に選出。中央審査を経て、中学生部門で最も評価の高い県知事賞に決まった。
22日は、同校体育館で表彰式が行われ賞状が伝達。盾や副賞を受け取った。
川越くんは「光や水面が単調にならないよう、明るくカラフルな色を使うように心掛けた。うまく色が重なり思っていた以上の絵になった。100点以上」と自身の絵を評価。「塗りより描く方が得意で鉛筆画が多かったけど、これからは色を使った絵にも挑戦していきたい」と笑顔で話した。